coconoo doll

素敵な大人になりたいものだ。 coconoo doll は、球体関節人形の制作日記です。あと、ガーデニング DIY エンタメも少し。

イジメの場所。「空気」の研究。

f:id:coconoo:20160704153711j:plain山本七平日本人とユダヤ人」の作者イザヤ・ベンダサン本人だとも、翻訳し後半を書いたのだとも言われる方ですね。 

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

 

 

先日、テレビのチャンネルをパチパチやっていると(今、そんな表現しないか…^_^)NHKの確かクローズアップ現代だと思うんですが、いじめをテーマにしているらしい番組で手が止まりました。

いじめを受けているらしい方からの手紙を、女性のアナウンサーが読んでいます。

「いじめている人間も、いじめられている人間も、本人の明確な意思でそうしているのではなく、その場の“空気”といったものに支配されてやっているのだ。その抗いようがない“空気” にヒトはどう対抗してゆけばいいのか…?」

そんな内容だったと思います。胸が蓋がれ直ぐにチャンネルを変えてしまいました。見ておけば良かったかなぁ。

この子は、(きっと、わたしよりは年下でしょう。)いじめる側、自分自身、教師、いじめを止めない級友のレベルに問題がないことを知っている。

 

3年くらい前、小学校の運動会の徒競走で、ゴールの目前で一位の子もビリの子も、皆で手を繋いでテープを切るのだ、と言うニュースを見ました。

 

わたしは本当にその場に崩れ落ち、しばらくショックで立てなかった…。

ちょっと腹が立ってきたので、怒ります。

 

何故?その同調圧力が差別を生むのだとわからない!みんな平等だと圧力をかけるコトが、どうして?いじめを生むのだとわからない!わたしがオカシイのか?

子供は既に、親を見て知っているのだ。世の中が平等ではないことを。そこに嫉妬や執着や嫉みや、様々な感情があることを。親を見て知っているのだ。分かり合うことがどんなに難しいかを。両親の喧嘩、外ヅラとの落差、自分への愛情の波。

みんな同じがそんなにいいのか? 宗教が違ったら、ヒトはわかりあえないのか? 自分も片親を失っていないと、友人になれないのか?(昔の青春ドラマは全部コレだ。反吐がでる。)人と人とが、分かり合えるということは、分かり合うことが不可能だと、みんな同じではないのだと絶望する先にあるのではないのか?

…ごめなさい、ちょっと興奮してしまいました^_^。

でも、怒らなければいけない時、自分のためだけではない時は、怒らなければ…。

 

この本は40年も前の本です。

軍部や政治の上層部であるほど、この戦争はやれば負けるとわかっていたのに、 日本が太平洋戦争に踏み切ったのも“空気”のせいだった。日本人は思いやるという美徳を持っているが、そのことが生む共同体以外への差別や憎悪に鈍感である。共同体は言わずもがななルールが、責任の所在不明のまま高度化し硬化し、共同体を維持してゆく。といったコトが書かれています。(多分…^_^)

 

手紙を書いた君…。世の中全然進歩しないね…。

君の問題は誰にも肩代わり出来ないし、わたしの経験から、問題から逃げればいづれ、カタチを変えてもっと深刻になって降りかかってくるけれどね、一時期逃げるのもアリだよ。コレも経験から言えば、なんでもなにごとも、ずっとは続かないように世の中できている。

証拠にBUMP OF CHICKENも歌ってる。「大丈夫だ。あの痛みは(わたしが)忘れたって、消えやしない。」これは初恋の歌だけどね…^_^。

歳をとると、耳当たりのいい言葉より、どんな姿勢でいるか?の方が大事になってきているような気がします。どんな身構えで世の中に対そうとしているか…?

大丈夫です。君の姿勢は問題を周りのせいにせず、また簡単に自分のせいにして逃げず、君自身が強くあろうとしている。…わたしもそんな風に強くありたい。

 

今日も、来てくださって、読んでくださって、ありがとうございます。