飴ちゃんおばちゃん。
里山の人形師 coconooです。こんにちは。
どうやら、わたしはモノを貰うのが得意で、お友達のお父様から大工道具を貰ったり、田舎から送ってきたのよ、と食べきれない程のトウモロコシを貰ったり、ご近所からは家庭菜園で大切に育てた夏野菜を頂いたり、庭の植栽の手入れをしたので、薪に使いなさい、とか兎に角いろんなモノをよく貰う。旅行してきたからと…お土産はもちろん。
(何がもちろんだろう…^_^。考えたら、ほとんどこの半年にもならない出来事だ。もっと昔からだと書ききれない。)
思い出したお話…。
わたしは大阪の堺出身で高校まで、ばりばりの関西人でした。
小さなころから凄い人見知りで、市場に行ったり電車に乗るときは、母親のスカートの裾を握り締めて離さないような子供でした。
(スカートの途中ではなく、必ず裾を握るので、母はスカートが常時捲り上げられた状態で困ったそうです。)
しかし、大阪では電車に乗ったり、母の買い物の後ろに手持ち無沙汰でついていると、
必ず、必ずです。見も知らぬおばちゃんが
「まぁ、かわいい子やねぇ~。いくつ?」
わたしは教えられた、右手でパーをしてみせ、
「5つ?かしこい子やわぁ~。飴ちゃんあげよ。」
と言って、おもむろにハンドバックやポーチから飴を2~3粒取り出し、わたしにくださいました。
母はその様子を見ていて「ありがとうは?」
「……ありがとう。(すごく小声)」
わたしがいつも物欲しげだということではなく、(たぶん…)他の地方では知りませんが、大阪では街を行くおばちゃんは、必ず、必ず飴ちゃんをバックに大量にしのばせ、子供に上げる機会を待ち受け、持ち歩いています。
きっと、今も変わらないはず。
あのときのおばちゃんのみなさん、あのころはちゃんとありがとうが言えなくてごめんなさい。
写真は、今はまっている、トマトキャンディです。トマト味であまり甘くない、おいしいです。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。