村上春樹の耳。
以前ご紹介させて頂いた、鼻のない子です。
耳を作り直して、大きくしました。耳を付け、うまく嵌ると、途端に人間ぽくなるのが不思議です。
わたしは、人間のさまざまな器官・パーツというのは、それが美女とかハンサムだとかに関わらず、それ自体美しいものだと感じています。ただ耳は、いくら見ても「どうしてこうなったの?」と、思ってしまいます。
村上春樹さんの小説で、タイトルは忘れてしまったのですが、主人公の“僕”の彼女の耳が特別な耳として登場します。普段は隠れている耳を、髪をかきあげてみせると、その瞬間、世界からその耳に吸い込まれるように、音というものが消えてしまう。本来、音を聞くためのパーツが、世界から音を消してしまう。
うろ覚えですが、そんな内容でした。なんて素敵な表現なんだろう。
そんな耳を作りたい。
話が急に変わりますが、先日オーシャンズ11を観ていて、ブラッドピッドの耳が異常に小さいことに気づきました。それが、良いとか悪いとか、どうしたとかはないのですが その後、そればかり気になって、映画に集中出来なかったのですが、電車なんかで、他人の耳ばかり凝視している不審者がいれば、それは高確率でわたしです。(笑)そっとしておいてやってください。
来てくださって、ありがとうございます。