「幻想がリアルに犯されることを、怖れている。」グレイト・ギャツビー。
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
精神的な「こだわり」のないオトコ
別にそれがハードボイルドなことでなくても
ないオトコと言うのは
役にも立たないし
利用も出来ない。
しかし、「ない男」こそ、「粋」で魅力的かも?
と、思う今日この頃…^ ^。
坂津さんとか。(笑)
男は大概(女もか?)、自分の拘りを披露するのが好きだ。
そして、大概理由にもならない理由が付いている…。
今日は、大好きな「グレート・ギャツビー」のお話から。
わたしはフィッツジェラルドの小川高義さん訳の小説のファンなのですが
ディカプリオ主演の映画もよくできています。
- 作者: F.スコットフィッツジェラルド,F.Scott Fitzgerald,小川高義
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毎夜開かれるお城でのパーティーの頽廃した雰囲気が
映画ならではの感じです。
映画化できるわけないと、思っていらっしゃる方こそ
是非一度ご覧ください。
ディカプリオも頑張ってます。
さて、この物語
「幻想がリアルに駆逐される」
童貞の悲鳴のようなお話ですよね?
主人公は初めて愛した女性が忘れられず
彼女が訪れてくれないか?と思って
金に飽かした尋常ならざるパーティーを毎夜開く。
婉曲的というにしても、度を越している。
「お前は、中学の同窓会を前にドキドキしている30歳童貞か?」
しかし、その物語が、
その暗黒時代直前の空気感と
女性にも受けるセンチメンタリズムにくるまれ
わたしは大好きなんです。
(←そうは聞こえないと思いますが…笑)
今の音楽でいうと
BUMP OF CHINKEN 「天体観測」
山崎まさよし「ONE MORE TIME. ONE MORE CHANCE.」
みたいな…。
以前、そういう感傷は男に多いと書いたのですが
女性も好きだしなぁ…
でも、たとえばずっと好きだった彼女を手に入れて…。
はじめてのキスで…。
童貞を失って…。
傷つくのって、圧倒的に男性のような気がする。
自分の内にあった、大切なものが
また、リアルなものに置き換わることを嘆いている。
可能性が、現実化されることに失望している。
そんな感傷。
う~む。深い河が流れていることだけは確かだ。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。