coconoo doll

素敵な大人になりたいものだ。 coconoo doll は、球体関節人形の制作日記です。あと、ガーデニング DIY エンタメも少し。

レッド・ドラゴン。「他者への想像力とは何か?」

里山の人形師 coconooです。

こんにちは。

 

今日は、ちょっと気味の悪い話なので、

怖い話しが苦手な方は、読まないでください。

こういうのが本当の【閲覧注意】。

画像的にグロいものはありませんが…。

 

レッド・ドラゴン (字幕版)

トマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』の映画のお話です。

レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

 

 

映画化は2度目なのですが、

(一作目も非常に良くできていて良い。)

今日のお話はレクター博士(アンソニーホプキンス)が登場する2作目です。

Amazon CAPTCHA

(アマゾンプライムでも観れるようです。)

 

物語は、冒頭、FBIの捜査官が相手をレクター博士だと知らずに

(レクターは犯罪心理学の権威として登場する)

捜査協力をして連続猟奇殺人犯を追い詰めようとしていたとき

その犯人が目の前にいる、レクター博士だと気づくところから始まります。

羊たちの沈黙」の時系列として前のお話。

(「羊たちの沈黙」が有名ですが、わたしはこの映画の方が、良くできていると思います。)

 

FBI捜査官はレクターを捕らえ、自らも大怪我を負い引退。

そのときレクターは

「君は芸術的想像力を持った、超能力者だ。

相手が猟奇殺人を犯すような人間であろうが

君は恐怖と嫌悪を抱きながら、その他人を理解できる。」

 

捜査官はFBIに復帰、牢獄のレクター博士と協力し、新たな連続殺人犯を追うのだが…。

 

(←まったく違うハナシ。WOWOWとか、レンタルビデオの予告編って、この〇〇〇〇のだが…。ってナレーションばっかりじゃありません?笑)

  

レクターの言葉は、非常に重く怖い。

 

他人を理解できる能力というのは、本来「共感」にもとづくものです。

自分にはない狂気(カニバリズム性的志向)であっても、

その殺人現場を見て、

「この犯人なら、こう考え、こうしただろう。

死体の目にガラスがはめ込んであるのはこういう意味だ。」と、

想像し理解できることですから。

 

その欲求がわかる。ということ。

 

自分に経験のないことは、どんなに勉強しても、物語の類型に当てはめても

本当に「理解」するためには

飛躍的な共感能力=内在した欲求が、自分の中に必要になる。

 

捜査官は、自分の中の狂気に向き合いながら

(←映画は、もっともっと突っ込んでほしかった。)

一方、殺人犯は盲目のガールフレンドを得ることで、

その狂気から抜け出せそうになる。

 

 観たことのない方、「羊たちの沈黙」が好きな方は、1作目2作目ともお勧めです。

 

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

 

 さて、今日の推薦図書ですが、

平山夢明さんの、たしか一作目。

(怪談や都市伝説ドキュメントを除けば…。)

 

世界中的に有名な猟奇殺人犯の犯行を、ドキュメンタリーのように活写した物語です。

胃と心臓の丈夫な方はどうぞ。

わたしは何度か吐きました。

単に面白いとか、分からないではすまない、犯人自身のリアリティがあります。

 

この本を読んで大丈夫な方は、

よほど想像力がないか?

捜査官のような超能力を持った方でしょう。

怖い思いを避けたい方は、絶対手を出さないほうがいい。

(←コレはお勧めではありません。 別に煽っているわけではありませんので…。)

 

他人を理解する。

それが、悪魔であっても、ヒトは理解すべきなのか?

 

そして絶対的な悪は、今も存在している。

その上で、どうすべきか?を考えるには「良書」でしょうか?

 

そんなハナシはまた次回…。

 

 昨日のブログで、アナトミーを取り上げましたが…。

本のお問い合わせがありましたので、

「ANATOMY  FOR  THE  ARTIST」

SARAH  SIMBLET  著

ALSO  AVAILABLE  FROM  DK  PUBLISHING  出版

です。大きな本屋さんなら、取り扱っていると思います。

昔はAmazonでも手に入ったのですが…、今は取り扱っていないようです。

他にわたしが参考にしている(日本語です)本はコチラ。

アーティストのための美術解剖学―デッサン・漫画・アニメーション・彫刻など、人体表現、生体観察をするすべての人に

アーティストのための美術解剖学―デッサン・漫画・アニメーション・彫刻など、人体表現、生体観察をするすべての人に

 

今日も、来てくださって、ありがとうございます。

 

 

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