お香。「世の中が香りだけだったら…。」
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
写真は九谷焼の「香炉」です。
安いものですが、学生時代から愛用しています。
お茶でなくても、時々香木や練香を、炭団(たどん)で焚いたりします。
線香の燃やして香るのとは違い、空気が澄み切ったままで香りが広がるような気がして、お客様のお迎えにも使っています。
以前、shellbodyさんとコメントのやり取りしていたとき、バラの名前「NAEMA」から、香水の話になって…
わたしは、イヴサンローランの「オピウム(阿片)」を、白檀の和的な香りが好きで愛用していました。
(一時販売中止になって、今再販されていますが、香りが変わってしまった…。)
shellbodeyさんは「ミツコ」だそうです。
涼しくも華やかな香り「ミツコ」。
香りって、イメージをかきたてます…。
話は変わって
先日BSでパトリックジュースキントの小説「香水」の映画をやっていました。
映画化されているとは知らず、興味津々観たのですが…。
やはり映像化されると、人間は視覚に頼るため、文章だけから香りたつような匂いを感じる、ということはありませんでした。
だいたい主人公が、シュッとした男前になってるし…。(←いいじゃないか?笑)
恐ろしいほどの嗅覚を持った、体臭のない男。
究極の香りを求めて、女性そのものの匂いのために、次々と殺害していく。
そんな物語です。
映画も「物語」はうまく映像化されていました。
興味のある方は是非。
- 作者: パトリックジュースキント,Patrick S¨uskind,池内紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06
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そういえば、また話が変わります。
(←わたしのブログの特徴。思いつくまま書いています。ブログ文章読本とか読むとテーマを決めて、筋立て…というのがいいそうですが、わたしにはそれができない。)
犬というのは、人間の約1億倍の嗅覚があるそうです。
(匂いの種類によるそうですが…。)
そうなってくると、例えばお散歩していて、草の匂いや道の土、風の匂い遠くまで分かることはもちろん、「過去」の匂いが分かるそうです。
言われてみれば、なるほどと思ったのですが、少し前にそこを通り過ぎ、今はいない人や犬の匂いを「現在」ものとして、嗅いでいるそうです。
そこで何があったか?
恋人同士がキスを交わしていた?手にはケーキの箱?
交通事故があって、子供がひき逃げに合い、救急車で運ばれた?
そんな匂いが分かるんでしょう。
視覚があまり頼りにならない、嗅覚だけの世界。
想像するだけで面白いです。
わたしは、人間の五感の話は大好きで、認知心理学とか読み漁ったこともあり、
そんなお話はまたいつか…。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。