角 偉三郎作。 「わたしの宝物。」
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
写真は、輪島の漆工芸家「角偉三郎」先生の大ぶりの椀です。
写真の腕が悪いのか、実物はもっとしっとりとした艶です。
手に入れた当時は、和倉温泉に美術館があったのですが、今は加賀屋旅館のなかにあるようです。
2005年の冬、角先生の訃報を聞き、
一度はその作品を、美術館で見たいと思っていたわたしは、
当時ジャガーKX8に乗り換えたところだったので、一路陸路を東京から金沢へ。
ほとんど、ノンストップで和倉温泉。
とても迫力のある作品と、美術館。
しかも売られている…。
わたしは、辛抱たまらず、清水の舞台から2回飛び降りたつもりで2客購入。
一椀、4万円。
当時のわたしにとっては、とてもとても高価な買い物ですが、
(…今も変わらないが。)
工芸作品と云うのは、師から弟子へどんなに尽くしても、その技や美しさはすべては伝えきれないものがあるように思います。
今は息子さんが後を継いでいると聞きますが、偉三郎自身の作品はもう値段がつかないでしょう。
あの時もう二回くらい飛び降りておけばよかった…。
今でも、ちゃんとあえて普段使いしながらも、大切にしています。
帰りは大雪。高速道路は死屍累々の状況で、ず~っとアイドリングで走って帰りました。
和倉温泉で食べた、金目のお鮨。絶品だったなぁ。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。