わたしのちょっと変わった乗り物遍歴。2-2【冒険後編】
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
今日は前日の四国一周自転車旅【後編】
この旅は、観光でもなく、ましてやお遍路巡りでもない。
兎に角、四国一周とか、自分だけでできるのか?を試す旅でした。
結局、ここに書ききれないほど、親切な人たちに助けられましたが…。
危ない目にも、会わずに済みました。
ボロボロに汚れたわたしに、声をかけて来る男の人はいませんでした。
いたら、それは相当危ないか?と気は張ってました。
わたしは道後温泉に浸かりながら、自由に使える所持金が400円という状況。
残り350km先の距離の我が家を思いながら、
「まぁ、倒れるまで走るか?」と、ぼんやり決意しておりました。
翌日は早起きし、松山から香川の高松港へ。
水だけ飲んで250kmを、うどんの誘惑を何度もなんども振り切るように一気に走り、フェリー乗り場に夜到着。
お腹に荷物を抱いて、空腹をごまかし朝イチの神戸港行きに乗るため寝て、覚めると外は大雨。
予報を聞くと、何日かこんな天気らしい…。
決意して、フェリーに乗り、雨のなかを神戸から我が家へ。
時間は昼前、あと100km。
ポッケには小銭400円。
飲まず食わずで走っていると、どんどん雨で体温が奪われて行く。
季節はまだ春先。何かエネルギーになるものを食べないとヤバい雰囲気になったところ、前方に銭湯の暖簾が。
わたしは、身体を強制的に温めることを選び、びしょ濡れのまま番台にお金を置いて、湯船にザブン。
「あぁ、多分死ぬとこだったなぁ。」と思いながら、充分に身体を温めて出て、びしょ濡れの服を絞っていると、
番台のお母さんから「どうしたの?」の声が。
わたしは今の状況を話すと
「牛乳飲みなさい。牛乳、栄養あるから。」と、2本奢ってくださいました。
さらには、やはり飴ちゃんをいっぱい。
この、飴ちゃんは有り難かった。
ガリガリ口の中で噛み砕きながら、糖分摂取し、雨の中を再び疾走。
家に着いたのは、夜8時くらいでした。
家族は、おじいちゃん、おばあちゃんを家に呼んで、すき焼き鍋を囲んでいるところでした。
突然現れたわたしに、みんな吃驚した表情。
もちろん、大体の到着時間は知らせてありましたが、後で聞くとあまりに相貌が変わり「自分の娘には見えなかった(笑)」そうです。
「すき焼き食べる?」
今そんなものを口にすると、確実に吐いてしまうので、お風呂の間に卵のお粥を作ってもらい、3口4口食べて、すぐベットへ。
「あぁ〜。楽しかった〜。」
わたしは、翌日の夕方まで爆睡したのでした。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。