自分で作るわたしの家。3「ただの床。」
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
今日はただの床ですね。
これは2F。家が完成する前に、大工さんが仕事をするとなりで塗り上げました。
床が塗られていないと、家具が入れられない。
それでは住めない。
これはワトコオイルという植物由来の油性浸透オイルに、白い油性塗料を半々に混ぜ、半畳塗っては5~10分で、乾いてしまう前に厚手の雑巾でふき取る。
ということを繰り返しています。
これを「まぁ、流行のオシャレなカフェのようで素敵。」とみるか、「なんだかムラムラしていて薄汚い。」とみるかは、趣味の問題でしょう。(笑)
ただ、すでに5年以上が経過し、雨が吹き込むとことは木目がでて来ているのですが、それはそれで「風合い」かと…。
さっき、インターネットで調べたら、あまりそういう使い方(オイルに他の塗料を混ぜる)はしないようですが、都会にある、乱暴=素朴な塗装のカフェより、風合いとか、木の防腐効果とかは良いように思います。
興味を持って試される方は、是非小さなところから、且つ自己責任でお願いします。
この床もそうですが、家全体が、建った瞬間から、もともとそこにあったような…すでに何年もたって古びたような家が理想だったので、わたしは満足しています。
話は変わりますが、家といえば…、
以前にも書いた覚えがあるのですが、わたしの家の周りの人家は少ないのですが、近くに公営の公園と、その駐車場があり、庭がわの舗装もされていない小さな道を、休日ともなると家族連れや恋人たちがいっぱい来る。
休日は、多いと10家族くらい。
それは、それで子供の歓声が聞こえてくると、微笑ましい思いにもなるのですが、困ったのは道行く、たぶん都会から来た方が、
「素敵なお庭ですね?」
「ここは何かのお店とか工房ですか?」
「素敵なうちだなぁ。こういうところに住んでみたいなぁ。」とか、
声をかけられてくる。二言三言、言葉を交わすのですが…。
相手が小さな子供を連れた家族とか女性なら大丈夫なんですが、犬を連れた男のひと一人とか、ちょっと昔はやんちゃでしたご夫婦とか、正直怖い。
相手はわたしの顔も家も知っているのに、わたしは相手のことを何も知らない。
考えすぎでしょうか?
それで、思い出した。
これもたぶん5年位前のお話。
バスを降りると、小さなランドセルの男の子が一緒に降りた。
「こんばんは。」
「こんばんは。こんな時間に大丈夫?」
(わたし=いつものように声はナウシカでお願いします。)
既に時間は夜の10時近い。
「はい、〇〇の塾に行っていました。方角が同じならご一緒してもよろしいでしょうか?」
「えぇ、うれしいわ。この道暗くて怖いもの。」
「はい、学校でも、挨拶は自分からかけること。夜は大人の女の人がいたら、声をかけて一緒にいてもらうように言うこと。と教わっています。」
「えらいわね、おいくつですか?」
(小さな子供に、〇年生?とか〇才くらい?とか、こちらから言ってはダメです。
大きくても、小さくても、本人を傷つけます。そのくらい、このころは1歳の差が大きい。)
「先月、10歳になりました!」
(幾分胸を張る男の子)
「この時分は暗くなるのが随分早くなったから、気をつけないとね。」
「本当ですよぉ~。」
本当に困ったものだ…と眉根を寄せるのが可愛かった。
この後会うことはなかったが、あの子はもう高校生?
元気にしているかなぁ。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。