「恋を何年休んでますか?」眞木準さんのこと。
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
タイトルのコピー「恋を何年休んでますか。」は、
広告コピーライターの第一人者だった、 眞木凖さんの、名作コピーです。
今や、TBSのテレビドラマの方が有名になったかもしれませんが…^_^。
ドラマは小泉今日子、飯島直子、黒木瞳、それぞれの不倫物語…。
なんて分かりやすい配役…。
眞木さんの名言で、忘れられないのが、(コピーではない。)
何かのパーティーで、ご一緒して、
わたしがシャンパンを頼むと
その細かな泡のたつ、グラスを見つめながら
「シャンパンは嫌いだ。結婚式の味がする…。」
と、憎憎しげに言われていたことを思い出しました。
確か、彼はそのときバツ2。(笑)
彼は、わたしには、素敵な男の大人の人として忘れられない存在です。
もう、亡くなって10年になろうとしている…。
「時代の気分」を掬い取るより、「人生の普遍的なもの」を掬い取る
彼の仕事はこれからも、忘れられないでしょう。
「恋を何年休んでますか?」そんな風に
問いかけられると、考えちゃいますよね。
わたしはかなり休んでいます。
恋の期間は9週間と1/2しか持たない、と書いたことがありますが…。
ホント、そんなもんでしょう?。
実は「恋」が「愛」に素直に育つものでは、あまりない。
これは、「別物扱い」したほうがいいんじゃないか?と思っています。
「恋」をしたから「結婚」なんて、とんでもない。
「恋」と言うのは
映画「ナインハーフ」でも、そうでしたが
相手ばかりをじっと見つめて、その中に自分を探すことのように思います。
女性なら、あの少女のころの「恋に恋をしていた季節。」ですね。
そのとき、相手も自分ばかりを見ている…と、
それはそれは、燃え上がるものですが…。
逆に「愛」は
その相手を見ずに、その相手が見ているものを、見ている先を、自分も見ようとする。
「わたしはこうしたい。」ではなく
「わたしたちは、こうありたい。」と考えられることのような気がします。
人格がパーソナルなものであるか?拡大するか?
それは簡単に「成長物語」では、語れない。
コレは、わたしだけの言葉ではなく
同じような「ものいい」は、小説や漫画でよく見かけます。
しかし、「恋」はしたい。
何せ、他のことがどうでもよくなるくらい熱を帯び
自分が自分でなくなる期間も、誰かの人生になってしまうことも
自分の人生には必要なのだ。
それはパーソナルな「病」といっしょだ。
自分ではどうしようもなく「風邪」を引くように「恋」に落ちる。
というわけで、
まったくの私信ですが、
坂津さん (id:sakatsu_kana)
「愛」に溢れた人生だけでは足りないものがあるのです。
(しかしなぁ…、坂津さんて、
若いころはモテないオタクで、
大人になって一気に仕事で、
そして、恋人や奥様のおかげで成熟したタイプだからなぁ…。
平気で「僕には妻子があるから、本気にはなれないよ。」とか
つまんないこと言い出しそうだしなぁ。)
…(カッコ)が長い。(笑)
寂しい季節がまた来ます…。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。