夏といえばホラー。2. お人形が苦手でない方もご注意ください。
こんにちは、里山の人形師 coconooです。
もはや、シリーズと化した「お人形が苦手な方は…」ですが。
いつもの様に、人形を作っていて、なぁ〜んか視線を感じるなぁ〜?と思って振り返ると…?
目があってしまった……^_^。
怨めしそうな顔。
もうちょっと待って^_^。今、カラダ作ってるから。
人形が生来苦手という方は、世の中にはたくさんいらっしゃって、わたしには到底分からない感覚なのですが…、気をつけなければとは思っています。
自分の人形が夜中に、突然動き出しても、わたしは小躍りして喜ぶ自信があるのですが、作り手は案外そんなことが起こり得ない事を知っている気がします。
中はカラッポなんですから。
でも、人形がカラッポだからこそ、そこに見る人間の感情や気分を映してくれる。
作り手の思い入れを超えて、それはあるのだと思います。
coconoo-kyuutai-doll.hatenablog.jp
ひとつお話を思い出しました。
いまや世界的な映画監督 北野武さんが、役者さんにその映画の役割(配役)や、そのシーンの意味や役の感情をまったく説明されないのだと聞いたことがあります。
「だって、お前は釣り人に扮した殺し屋だって言っちゃうと、どうしても役者さんはその雰囲気をにじませようとする。そんなの必要ないんだよ。ただの釣り人のおっちゃんとして、この堤を歩いてくれ。といったほうが、見る観客には怖い。観客にゆだねればいい。映画に役者の感情なんて必要ないんだよ。」
といった趣旨の発言をされていて、全てのシーンがそうではないのだろうけど、なるほどなぁ~と感じ入ったことがあります。
わたしも、人形を作るとき、人形をカラッポにつくりたい。そして自分もカラッポになりたい。
見る人に「ただ少女をちいさくしただけ…。」と感じさせたい。
今日も、来ていただいて、ありがとうございます。