青春最後の思い出。「わたしはフォークダンスがしたかった。」
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
なんだかこのごろ、どんどん昔話や会社のお昼や趣味の話が増えてきて、いづれ「身バレ」してしまうんだろうなぁ。と、感じています、
「あぁ、九尾さんじゃないか? お久しぶり~。」とか、今日にでもコメントされそう…。
でも、それで不都合とかあるのかしら? 具体的に思い付かない。
知らない人にまで、波及するのは怖い(>_<)けれども…。
そういう訳で、(←どういう訳で 笑)
もっと「男前な」話題ってなかったかな?
とか、不純な動機に動かされる今日この頃…。
今でも、昔の友人に会うと、必ず話題にされるエピソードがひとつ。
たぶんわたしがいないところでも…。
これは、わたし自身も時折思い出して、顔を両手で覆い、地面を「ヤメテー。」と、叫びながら、転げまわりたくなる話なのですが…。
いずれ、話してしまいそうなので、今のうちに。(笑)
あれは高校1年だったか…。
わたしはやはり学級委員長をやっており、文化祭のクラスの代表でもありました。
確かクラスの出し物は「クレープ屋さん」で、結構流行って、みんなで楽しんでおりました。
(金銭の直接的なやり取りはないんですが、生徒も外部のお客様もあらかじめクーポンを買って、それを使う。いっぱいクーポンを集めたわたしのクラスは後夜祭で表彰されました。)
その、後夜祭。
出店や舞台装飾で使った木材やダンボール、それに大きな枕木のような木を組んでキャンプファイヤー。そしてその周りを、外側に男子、内側に女子が1列に2重の大きな輪を作って、フォークダンスが始まります。
わたしはわたしでドコドキしていて、
好きな男の子なんていなかったのですが、さすがに小学生のころに比べ、色気づいているし、男子も群れるお猿さんのようではなくなっている…。
普段のわたしは、目立たない、教室の隅で文庫本を静かに読んでいるような、どちらかといえば静かな、もしかしたら暗い「貞子さん」な印象だったはず。
そのわたしが、「もしかしたら、手を触れた瞬間にビビッとくる男の子がいるかもしれない…。」と、少女のような期待していました。
(←実際少女なんですが。前日はスカートをもう5mm短くするとかわいいかしら?とちくちく手縫いしていました。)
放送で「フォークダンスを始めます!皆さん、男女一組で目の前の人と手をつないでくださーい。」
ところが、みんな動かない。周りを伺って、モジモジしている。
オレ別に関係ないもんね~、みたいな男子もいる。
中心のキャンプファイヤーは、静かに燃え盛っている。
わたしは、これはまずい空気だと思い、
目の前の男子に手を出して「ホレ、ホレ、ホレッ。」と誘うのだが
うつむいてこちらも見ない。
仕方がないので、その両脇の男子に「ホレ、ホレ、ホレッ。」
でも駄目。
放送で先生も「みんな~。なに恥ずかしがってるの? やめちゃうよ~?」
なんだか泣きそうな、情けないような、どういったらいいかわからない気分になって…。
わたしは、隣の仲の良い女子の手を取り、
(彼女は好い娘だったなぁ。そのあとクラスが違っても付き合っていた。)
「タラララララッ、タララタラタラ、タラララッタタラララ、ララララ~」
二人でオクラホマミキサーを歌いながら
二人で一曲踊りきった。
最後に、この日のために少し短くしたスカートをちょこんとつまみ、お互い礼。
そしてそのシーンとしたその空気の中で、叫んでしまった。
「なに恥ずかしがってんだ! 特に男子! もじもじして、女々しいな!くにゃくにゃして(お前ら童貞か?)」※1.
と、同時にタイミング良く音楽が始まり、みんなわらわらと踊り出しました。
実際こう言ったかどうかは、定かではありません。
特に最後の( )は、わたしはそんなこと言っていない。と云うのに、みんな「言った。言った。もっと酷いこと言ってた。」と、笑いながら言うんです…^_^。
わたしと踊る男子はみな俯き
もちろんビビッとくる男の子も現われず
わたしは高校一年生の秋に、その青春を終えたのでした。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。
※1.実際、どんどん尾ひれがついてゆきました。
わたしは俗に言う不良でもありませんし、高校もそこそこの進学校でした。
そのころの教師にも良く言われましたが、わたしが規格外だったようです。
PS:ところで、本当の「男前」の話ですが…
もっちさんの、この記事にコメントしている、皆みなさん、特に坂津さんはかなり男前。『かなり』