自分で作るわたしの家。1「壁は漆喰オリジナル。」
里山の人形師 coconooです。
こんにちは。
我が家の壁です。
額の絵は、ボタニカルアート。
今は植物学の精密画ということを示すようですが、本来は、グーテンベルク以後印刷技術が発展し、17世紀から、活版が文字だけでなく刷れるようになり、18世紀から大航海時代、博物学の発展と共に、図鑑の絵として描かれたものです。
そのころは、まだ黒いスミの版画だけしか刷れないため、職人が一枚ずつ彩色していたのがはじまりです。
今はセーヌ河の出店のお土産屋さんで、複製品や全くの偽物が売られています。
ただ本物も少しは出回っており、当時フランスやイギリスの統治下であった地域では手にいれることもできます。
この絵もそんな風に手にいれたもので、当時の鉱物顔料は今も非常に美しいです。
わたしの部屋はそんな絵や、木版やエッチングの作家さんの絵でいっぱいなのですが、今日のお話したかったのはこの壁です。
今住んでいる家は、工務店に建ててもらった木造一戸建てなんですが、
貯金にしても、借金にしてももちろん限界があり、安く上げてもらうために、
壁や床、天井裏、扉は自分で塗ることにして、
ベランダとかデッキや庭の階段等の造成は自分でやりました。
(いまだ道半ば…。)
本棚や下駄箱、台所は仲良くなった棟梁と大工さんが、木材代だけで作ってくれた。
壁は、もとはベニヤ板剥き出し(お金がなかったから…)だったのを、自分で塗りました。
漆喰を左官する技術はないので、シーラーを塗った下地に、漆喰を緩く溶き、そこに水性の明るいアイボリーの塗料混ぜて、刷毛で厚く塗っています。
なかなか風合いがあって、また釘が簡単に刺さらないほど、非常に堅く仕上がっていて気に入っており、色も各場所場所で変えていて、トイレは黄色、1Fはピンク、階段室はペパーミントグリーンです。
ただ、いまだに作業途中…。
いつ、終わるのでしょか?
既に塗りはじめから5年。(笑)
でも、家の内装を自分で作るのは楽しいです。
今日も、来てくださって、ありがとうございます。